2019年1月22日(火)に放送された「マツコの知らない世界」で特集された「読み聞かせ絵本の世界」。
絵本講師として活躍する内田早苗(さなえ)さんの経歴や絵本の魅力、番組で紹介された絵本の考え方や評判を詳しくまとめてみました。
この記事を読むことで、絵本の深い魅力やその教育的側面についての理解が深まりますよ。
絵本講師・内田早苗さんの背景と活動
内田早苗さんは、子育ての中で絵本の魅力を実感し、絵本講師としての道を選びました。
彼女自身が子育てに悩む中、絵本を通じて子供とのコミュニケーションが深まることを実感。その経験から、他の母親たちの助けになりたいと考え、絵本講師としての資格を取得。
神奈川県平塚市に移住した際には、自宅を教室として開放し、『きいろいおうち』という名前で絵本教室を開始しました。
彼女の教室には、自ら選んだ絵本が約1500冊もあり、多くの親子が訪れる人気の場所となっています。
絵本講師という職業の魅力と役割
絵本講師とは、NPO法人「絵本で子育て」センターが普及活動を行っている講師のことを指します。
このセンターは2004年から「絵本講師・養成講座」を開始し、多くの絵本講師を育成してきました。絵本講師は、絵本の読み聞かせの重要性を伝える役割を持ち、地域社会に還元する活動も行っています。
内田さんもこの絵本講師としての役割を果たしながら、絵本カフェ「きいろいおうち」を運営したり、講演活動を行ったりしています。
絵本は単なる物語のツールではなく、子供たちの成長や教育にも大きく寄与するものです。この記事を通じて、絵本の深い魅力やその教育的側面についての理解が深まったことでしょう。
絵本カフェの場所、アクセス方法
絵本カフェきいろいおうちの魅力
「きいろいおうち」という名の絵本カフェは、自宅を開放しての教室として運営されています。
月に2回ほどのペースで教室を開催し、多くの親御さんが「子供のしつけや勉強に役立つ絵本を知りたい」という要望で訪れます。興味を持った方は、公式HPやメールでの問い合わせがおすすめです。
【住所】 神奈川県平塚市天沼8−43
【メール】kiiroiouchiehon@gmail.com
絵本の魅力とは?
絵本の深いメッセージ
内田さんは、絵本の背後にある深いメッセージを強く伝えています。子育ての中での絵本の役割、そしてその楽しみ方についての考えが感じられます。
絵本は単なる物語ではなく、子供とのコミュニケーションツールとしての側面も持っています。公式のfacebookには、絵本を通じた子育てのアプローチや、読み聞かせの重要性についてのメッセージが掲載されています。
絵本の読み聞かせには、さまざまな方法がありますが、内田さんが特に推奨するのは「待ち読み」。
これは、子供の反応をじっくりと待ちながら読む方法で、子供が自由に想像を膨らませることができます。
タウンニュースの取材では、内田さんが「読み聞かせは、他のことをしながら片手間にはできない。その短い時間でも、子供に集中することが大切」と語っていました。
大人が絵本を楽しめない理由とは?
絵本選びの迷い
近年、絵本市場は拡大しており、多くの新しい絵本が出版されています。
特に、キングコング西野さんの「えんとつ町のプペル」のような芸能人が手掛ける絵本も増えています。
しかし、その豊富な選択肢が、親たちにとっては選ぶのが難しくなっている一因ともなっています。
絵本の真の楽しみ方
絵本は、子供と一緒に楽しむためのものです。
大人が絵本を教育の道具としてだけに捉えるのは、その魅力を半減させてしまうかもしれません。
例えば、40年以上の歴史を持つ「しろくまちゃんのホットケーキ」では、子供たちはエプロンの色の変化に気づき、その細部に喜びを見つけます。
しかし、大人はそのような細部に気づきにくいことが多いです。絵本を楽しむためには、文字だけでなく、絵や物語の背後にあるメッセージに耳を傾けることが大切です。
番組で取り上げられた読み聞かせ絵本
子どもが苦手だった内田さんが変わった、魔法のような絵本2選
1999年に登場し、今も愛される名作!「ごぶごぶごぼごぼ」
この絵本を読むと、普段落ち着きのない子どもたちもじっと耳を傾けると言われています。
胎内で感じた音がこの絵本には描かれており、子どもたちが胎動の頃に聞いた「聞き覚えのある音」に引き込まれるのだとか。
その効果は圧倒的で、ほぼ全ての子どもたちがこの絵本に夢中になると、多くの親御さんからの声が寄せられています。
手を伸ばして触りたくなる!「くだもの」
この絵本を読むと、子どもたちはただ見るだけでなく、実際に絵本の中の「くだもの」を取ろうとします。
作者は、くだものの形や色だけでなく、フォークの角度や向きまで細かく計算して描いています。
その結果、子どもたちは絵本の中の世界に引き込まれ、実際にくだものを取ろうとするのです。この絵本の魅力は、子どもたちが自然と五感を使って楽しむことができる点にあります。
声を大にして楽しむ!読み聞かせ絵本4選
絵本を読むことは、ただの読書以上のもの。それは、子どもにとって声が絵本の魅力の一部だからです。
雑誌や小説、漫画など、さまざまなジャンルの本が存在しますが、声を出して楽しむことができるのは絵本だけ。
親が子どもに向けて読む声は、子どもの心に深く刻まれ、愛情として感じられるのです。
繰り返しのリズムが心地よい!「これは のみの ぴこ」
この絵本を読むと、子どもたちは一斉に特定の行動をとります。
その理由は、作者がリズムや音の響きを大切にして作成したため。
その結果、子どもたちは絵本のリズムに合わせて、自然と声を出して読み進めるのです。この絵本は、子どもたちが自然にリズムを感じ取り、楽しむことができる名作として知られています。
食べ物の音を感じる絵本!「おいしいおと」
この絵本の最大の特徴は、一風変わった食べ物の音の表現!
例えば、「カコッホッカルカルカル」という音。これは、実は春巻きを食べる音なのです。
作者の三宮麻由子さんは視覚に障害を持っているため、耳で感じるリアルな音を絵本に表現しています。
彼女は食べ物を実際に食べることで、その音を耳で捉え、それを絵本に反映させています。この絵本は、音を通じて食べ物の魅力を伝える新しい試みとして注目されています。
関西弁が心地よい!「オニのサラリーマン」
この絵本は、関西弁を使った方言絵本として注目を浴びています。
地獄でのサラリーマン生活を描いたこの絵本は、社会の厳しさをリアルに伝えていますが、関西弁を使用することで、その内容がやわらかく伝わります。
関西弁の親しみやすい語り口が、子どもたちの心をつかむ要因となっています。
歌声が響く!「パンツのはきかた」
この絵本は、歌を通じて楽しむことができる歌絵本として人気です。
歌が得意でない大人でも、この絵本を通じて楽しく歌うことができます。
絵本の最後には、驚きの仕掛けが待っているので、子どもと一緒に楽しんでみてください。
心を打つ、感動の絵本1選
「あなたがとってもかわいい」
この絵本は、親の変わらぬ愛を描いた感動の一冊です。
赤ちゃんの頃から大人になるまで、親の愛は変わらな
い。そのメッセージを伝えたいと、内田さんはこの絵本を選びました。絵本を通じて、普段はなかなか伝えられない愛情を子どもに伝えることができます。
大切な節目に、この絵本を読んで、親の愛を伝えてみてはいかがでしょうか。
終わりに
絵本は、ただの物語以上のもの。それは、子どもたちの心を豊かにし、親子の絆を深める魔法のような存在です。力を入れすぎず、子どもと一緒に絵本の世界を楽しむ時間を持ってみてください。